居住用のマンションを探している場合でも、築浅、駅近、専有面積、オートロック、などなど、自分で外せないと思っている条件はたくさんあります。でもそれらをすべて満たす物件を探し続けていてはいつまでも決めることができません。逆に細かい条件に囚われ過ぎて、良い物件を見逃してしまうこともあるのです。
広く細かく見るのではなく、絶対に外せない条件を考えましょう。投資用の場合、立地と価格という2つの条件は、収益を生み出す大きな要素であり、購入後もずっとついて回ります。駅から徒歩2分!という物件を考えてみましょう。これは築年数が今後いくら古くなっても変わりません。この好条件が、後々価値が下がっていく物件を助けてくれるのです。
投資用として必要不可欠なことは、収益を生み出してくれる物件であることです。そのためには利回りが高いこと、利回りを高く保つための要件は好立地・低価格なのです。
投資物件の立地として、都内か地方かを決める上での考慮すべきポイントを見てみましょう。まずは空室リスクですが、ワンルームマンションの需要の高さは、やはり学生、サラリーマン、外国人といった単身者が多く住む東京23区がダントツです。
資産価値については、東京23区の地価は日本全国のほかのどのエリアよりも高いので、同じワンルームマンションで考えるならば東京23区が日本でいちばん資産価値が高いと言えます。それによって物件価格も高くなりますので、逆に利回りは地方のほうが高くなります。
最後に流動性リスクですが、これは人の数も出入りも多い東京23区と逆に人口の少ない地方を比較すると、東京のほうが短期間で売却できる可能性は高いでしょう。
唯一気になるのは利回りですが、物件価格が高くてもそのぶん家賃を高く設定できる条件が揃っていれば、高利回りも可能です。いくら利回り上の収益が高くても、入居希望者がいなくては1円も入りません。これらの条件から考えて、ワンルームマンションに投資するならば東京23区を選ぶべきだと言えます。
投資用不動産には多くの選択肢があり、それぞれ収益の上げ方が異なります。資金はもちろん、投資の目的や経験値によって選ぶべき物件が変わってきます。
戸建ての住宅は、少額で投資ができる物件も稀にありますが、収益性が比較的低く管理にもお金がかかるため、収益を上げるには幅広い知識と経験値が必要です。もともと土地を所有している人、十分な資金がある人向けです。
一棟マンション、一棟アパートの投資は、うまくいったときのリターンが大きい代わりにリスクも高く、まずまとまった資金が不可欠で、不動産投資の経験値が高い人でなければ難しいと言えます。
では比較的初心者向けの区分投資を考えてみましょう。ワンルームかファミリータイプかという選択肢がありますが、一般にファミリータイプは中古物件数が豊富で、高い家賃を設定できます。しかし管理費や修繕積立金が高く、オーナー側の収支が逆転しがちというのも事実です。この条件でうまく利益を出すには、物件選びや管理会社の選定がカギになります。