不動産投資で成功するためには、投資における基本的なことを本当の意味で理解しておかなければなりません。
基本的なこととはまず「リスクをきちんと理解しておくこと」。たとえば空室リスク、家賃下落リスク、流動性リスクがどういう状況で発生するか、それを避けるためには具体的に何をしなければならないか、ということシミュレーションしてみましょう。
たとえば、不動産を所有していると固定資産税や修繕費などの経費がかかります。空室が続くと賃料を下げざるを得なくなったり、リフォームが必要になったりと、さらなる経費を呼び込むことになり、マイナス収支になってしまいます。こうしたことを避けるにはどうすればよいか、具体策を考え実行しましょう。
もう1つは「過度な借入に頼らないこと」。上記のような状況の変化による想定外の出費も含めて、不動産投資には様々なランニングコストがかかります。また投資ローンは住宅ローンよりも金利が高いので、ギリギリの資産で計算していると途中でまわらなくなる危険性があるのです。
こういった基本的なリスクに対する対策を持っておくことが成功のための最低条件です。
不動産投資に関する様々なリスクを大きく3つに分けると、経済的なリスク、運用のリスク、物件のリスクというふうに考えられます。
まず1つ目、経済的なリスク。これは金利が上昇する、消費税が上がる、といったことですが、これは実際に起こってしまったら私たちにはどうすることもできません。これは最低でも5つの金融機関から融資先を選ぶ、そして融資の際には固定金利を選択する、といったことで備えることができます。
運用のリスクとは、よく言われる空室リスク(滞納含む)、家賃下落リスク、流動性リスク(地価下落など)です。家賃を下げなければならなくなるのは、空室期間が長くなること、地価が下がることで周辺地域の相場が下がることが主な理由です。これを避けられるかどうかは、20年後を想定して好立地・好条件の物件を選択することにかかっています。
最後に物件のリスクですが、地震や火事、修繕費用などを指しています。これには災害保険の完備と、予想される費用を積み立てておくことです。修繕費用は遅かれ早かれ必ず必要になるものですので、用意しておくに越したことはありません。
結局あらゆるリスクを回避し、確実な収益を上げるためには、物件の選定が全てです。長期に渡って入居者に愛されるような物件は、空室もほとんどなく、物件価値も下がりにくいでしょう。ではそういう物件と出会うにはどうすれば良いのでしょうか。
それにはしっかり勉強して様々なチェックポイントを頭に入れた上で実際に自分の足で物件や周辺環境を見てみることはもちろん、良い仲介業者と出会うことが必須です。良い仲介業者と出会うことができれば、物件選定から管理会社の紹介、借入先の銀行の紹介まですべてお願いすることができます。ただし、任せっきりにしないで相談しながら一緒に行い、悔いの残らないようにしましょう。
信頼できる仲介業者に出会うことができれば多くのチャンスを与えてもらえます。そのチャンスをしっかり収益に結びつけていけるかどうかは自分次第です。